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トラックドライバーは消えゆく職業なのか

消えゆく

トラックドライバーの人手不足が続いているにも関わらず、ネットショッピングの普及もあって物量の量は増大の一途をたどり、世は麻のごとく乱れ、トラックの自動運転システムの開発が進められています。
トラックドライバーが足りないから自動運転システムの開発が進められているのに、自動運転システムが完成したらトラックドライバーは全員失業するかもしれない、なんて声も上がっています。
もちろん、ある日を境に全国のトラックドライバーが一斉に失業するなんてことはあり得ません。
それでも少子化が進んでいるので、トラックドライバー以外のいろいろな職業が、人ではなくAIが代わりに行うようになっていくのでしょう。
そんな未来ではきっと、大富豪と呼ばれる人たちや政治家たちは仕事や日々の雑用をすべてAI任せ、機械任せ、自動システム任せにして楽々な生活を手に入れ、庶民たちは皆が失業し、路頭に迷い、犯罪に走る者が多くなる、なんてことになるのかもしれません。


1. すぐには消えない

トラックドライバーという職業がときどき「消えゆく職業」と言われるのは、自動運転システムの開発が大きな理由です。
理屈としては、トラックを運転しているトラックドライバーは、AIがトラックを運転するようになれば必要なくなるというものです。
とは言え、確かにAIはトラックの運転はやってくれるでしょうけど、トラックの運転以外はやってくれないわけです。
そしてトラックドライバーの作業はトラックの運転だけではありません。しかも、トラックの運転も完全にAIに任せて良いようになるのは、まだずっと先のはずです。トラックが道路上を走っていれば、想定外のことが必ず起こるものですが、AIが想定外の事態に完全に安全に対処できなければいけないからです。
そんなわけで、自動運転システムが実用化されても、人とAIが作業を分担するようになるでしょう。しばらくは同乗するドライバーが必要です。
また、自動運転システムが完成しても、費用の問題から全国一斉の導入も無理でしょう。

想定外の事態

2. いずれ消えるかも

自動運転システムが開発されてもしばらくは自動運転システムにトラックドライバーが乗り込み、パイロットが自動操縦で飛行機を飛ばすように、いざというとき以外はAIに運転を任せるという働き方になるでしょう。トラックドライバーの仕事がとても楽になるわけです。
飛行機も長い間、そんなやり方で飛んできたので、トラックもしばらくはそうなるはずです。
しかし、AIは進化していきますし、また、ロボットの開発も進んでいます。いずれ、人型のロボットが人間と全く同じ作業をやるようになれば、トラックも人型ロボットが運転するようになるでしょう。
人型ロボットなら、運転以外のトラックドライバーの作業もすべてできるので、人間のトラックドライバーは要らないわけです。
かなりの遠い未来のことかもしれませんが、案外早く実現するかもしれないですね。

人型ロボット

3. カタチが変わるかも

自動車がない時代、荷物は荷車で、人は駕籠で運んでいました。船も使われていました。ただ、船はエンジンで動かすのではなく、帆船でした。馬も移動や輸送に使われていました。
今はガソリン燃料によるトラックが多くの荷を運んでいます。一方、普通自動車などはそろそろ電気自動車や電気とガソリンを使うハイブリッドが主流になりつつあります。
トラックはなかなか電化も進みませんが、それゆえそろそろカタチが変わるのではないか、変わってほしいという思いも多くの人たちの中に生まれているかもしれません。
安全機能もますます進化してほしいものです。
また、自動運転システムの実用化も待たれるところですが、先頭を走る1台のトラックだけにトラックドライバーが乗って運転し、そのトラックが数台の無人トラックを従えて走るという隊列走行も実験が行われています。これも人手不足対策にとても有効です。

昔の輸送

4. 周囲も変わるはず

トラックドライバーという職業が不要になるには、自動運転システムが本当に完全に安全に作動してくれないといけません。
明らかに安全とは言えない電動キックボードなどを無免許で運転できるようにした政府ですが、完全に安全とは言えないトラックの自動運転システムを実用化するのに、何の法整備もしないということは、まさかしないでしょう。きっと法整備するはずです。
完全無人トラックの実用化にも、もちろんきちんとした法整備が必要です。
トラックドライバーという職業が消えるのは、そういう完全自動運転システムの環境がきちんと整備された、さらにその先のことでしょう。

法整備

5. 人も変わる!

トラックドライバーの人手不足が言われていますが、トラックドライバーの数は横ばいだそうです。決して減っていっているわけではないのだとか。
ただ、人手が増えもしないのに仕事が激増しているので、その結果、トラックドライバー不足という状態になっているようです。
トラックドライバーは辞めずに、そのまま仕事を続けていき、若い人がなかなか加わらないので、トラックドライバーの高齢化が進みます。年齢を重ねると、人の身体機能は衰えていきます。トラックドライバーとて例外ではありません。
自動運転システムが導入されれば、すぐには完全無人トラックにはならず、人間のドライバーがAIを活用しながら荷を運ぶことになるでしょう。運転の大部分をAIが行うので、トラックドライバーは楽になります。
高齢化して身体機能が衰えても十分仕事をできるでしょう。

高齢ドライバー

6. 良いほうに変わる

トラックドライバーはますます高齢化する可能性が高いと言わざるを得ませんが、歳を重ねるということは、それだけ経験値を増やして技能が向上するということです。世間一般では引退しているはずの高齢者が政治家に多いのは、その経験値を期待されてのことなんですけどね。
それはともかく、トラックドライバーは高い技能を必要とする専門職なので、経験値を増やして技能を向上させたトラックドライバーはどの会社でも重宝されるでしょう。
ガソリン燃料で動くトラックが使われる限り、貴重な人材と言われ続けるに違いありません。

経験を重ねて技能を向上

7. 会社も変わる

トラックドライバーという職業の歴史は長いです。トラックドライバーは物流を担う、社会にとってとても重要な職業で、社会が続く限り、物流が廃れることはなく、トラックドライバーの役割も廃れることはないわけです。
物流はただ単に「続く」だけではなく、時代ととも進化していきます。物流の量は増加の傾向にありますから、物流事業も拡大していく可能性が高いです。
物流の進化とともに事業を変化させることができる会社が、この先も長く生き残っていくでしょう。進化に対応できない会社は消えていくのかもしれません。

会社

8. 社会も変わる

トラックの自動運転システムが実用化され、トラックドライバーや運送会社の在り方も変わっていけば、社会全体も変わっていくかもしれません。
トラックドライバーの人手不足が深刻化している中、自動運転システムの開発とともに始まったのが、女性の積極的採用です。外国人雇用の幅を広げようという声も高まっています。
いわゆる多様化というやつです。
女性を積極的に採用したり、外国人雇用の幅を広げるという取り組みは、自動運転システムの開発とは別に、時代の流れとして当然の成り行きです。
時代の流れの中でトラックドライバーが本当に役割を失っていくのなら、消えゆく職業だと言えますが、女性の積極的採用を進めたり、外国人の雇用の幅を広げようという動きがあるからには、やはりまだまだ消えそうにないということかもしれません。

社会が変わる

9. 人類も変わる

トラックドライバーという職業が消えてしまうとしたら、完全にAIが管理する社会になるということかもしれません。
しかし、それまでは人がAIとともに働く時代が続くでしょう。
人類はこの数千年の間に知識を増やし、技術を高め、多くの病気を克服してきましたが、生き物としてはそれほど大きな変化は遂げていないようにも思えます。
AIとともに働く時代になって、人類も今度こそ進化していかないと、トラックドライバーとともに人類そのものが消えていくしかないのかもしれません。

人類への進化

10. 輝く未来に向けて

トラックドライバーは消えゆく職業ではなく、カタチを変えていく職業なのかもしれません。何しろ、社会が続く限りは物流がなくなることはなく、トラックドライバーは物流を支える重要な職業なのですから。
AIによる自動運転システムが実用化されても、トラックドライバーはAIとともに生き残っていくと考えられます。社会を構成するのが人であれば、仕事にも人の手がどうしても必要になるからです。
AIが人間の仕事に取って替わっても、そのAIをチェックし、仕事振りをチェックするのは人間です。
それとも、いつかAIと人類は立場が逆転し、AIのために人間が働くようになるのでしょうか。

輝く未来に

最後に

消えゆく職業と言うと、あらゆる職業がそうなのかもしれません。

消えゆく

もしも、タクシードライバーが〇〇だったら

もしもの世界

タクシードライバーのイメージというと「自由度が高い」「楽そう」「礼儀正しい」「運転がていねい」「おしゃべり」でしょうか。仕事内容や生活面では「キツイ仕事」「長時間労働」「低収入」「生活が不規則」「景気に左右される」といったイメージでしょうか。
しかし、職業をあるイメージでくくってしまうのは不毛なことです。タクシードライバーにもいろいろな人がいるはずでしょうし、会社や営業エリアによって収入やキツさも違ってくるはずです。
どんな職業だってそうです。教師、医師、警察官、美容師、中小企業診断士、殺陣師、大道芸人にもいろいろな人がいるでしょう。
さあ、これからあなたの目はあなたの体を離れ、「もしもこんなタクシードライバーがいたら?」という不思議な世界に入っていくのです



1. もし無責任なら

タクシードライバーが無責任なら、タクシーに乗り込んで目的地を告げても、タクシーが目的地に着くことはないでしょう。タクシードライバーが無責任なら「乗客を目的地まで運ぶ」というタクシードライバーの責務を果たさないでしょうから。
きっと、その目的地に行く途中のどこかでタクシーから下ろされます。そのため、目的地までたどり着くには、何台かのタクシーを乗り継ぐことになります。
それどころか、そもそもタクシーに向かって手を挙げても止まってくれないでしょう。

俺知~らない

2. もしのんきなら

タクシードライバーがのんきなら、タクシードライバーはたとえお客さんを乗せていたとしても、自分が休憩したいタイミングで休憩したり、食事を取ったりします。そのため、急な用事があってタクシーを使っても、その用事に間に合わなくなります。
急いでいるときにタクシーを使っていた人たちはふと気がつきます。「待てよ、そもそもそんなに急ぐことないじゃないか。救急車じゃないんだから、人の命に関わるわけでもないし」と。
多くの人がのんきになり、きっと平和な世の中になるでしょう。

のんきそうな人

3. もしマッチョなら

タクシードライバーは柔らかい物腰で接客しますから、お客さんの中には「俺を恐れている」勘違いし、タクシードライバーを見下す人がいたりします。
そんなタクシードライバーが、見るからにマッチョなタフガイだったら、無駄にタクシードライバーを見下す人も減るでしょう。もしかしたら、タクシードライバーが巻き込まれる犯罪事件も減るかもしれません。

マッチョ

4. もし方向オンチなら

タクシードライバーが道に迷ったりしたらシャレになりません。お客さんからのクレームも当然覚悟しなければならないでしょう。多くの人がバスや鉄道のような公共交通機関ではなく、タクシーを利用するのは、目的地の近く、ではなく、目的地まで早く着きたいからです。
そんなタクシードライバーが方向オンチだとしたら、道に迷いまくってなかなか目的地までたどり着かないということになります。
こうなると、お客さんのほうに忍耐強さが求められます。大丈夫です。タクシードライバーが方向オンチであっても、強い責任感を持っていますから、どんなに道に迷おうとも必ず目的地にたどり着きます。
それがどうしてもイヤなら、自動運転装置を早く実用化してもらいましょう。黙っていても、道に迷うことなく目的地にたどり着きます。

迷った

5. もしレーサーみたいなら

タクシードライバーには本来、レーサーのような運転技術は必要ありません。タクシードライバーは必要以上にタクシーのスピードを上げることはなく、お客さんを安全に運べば良いのですから。
そんなタクシードライバーがレーサー並みの運転技術を持っていたら、ついつい猛スピードでタクシーを運転してしまうかもしれません。
そうなったら、急ぎの用事に遅れることはなくなるでしょう。ただ、そんな猛スピードのタクシーは乗り心地はあまり良くないかもしれません。もしかしたら車酔いしてしまうかも。
ただ、タクシードライバーが街中でレーサーのようにタクシーを運転したら、スピード違反危険運転などで逮捕されてしまいそうです。

レーサー

6. もしおしゃべりなら

タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。そのため、まるでテレビタレントのような流暢な会話でお客さんをもてなしてくれるのではないかとイメージしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、バーなどのスタッフではないので、ていねいな会話ができても、楽しく場を盛り上げる会話ができるとは限りません。
また、タクシーの利用客の多くが、タクシーではできれば静かに過ごしたいと思っているので、そもそもタクシードライバーに場を盛り上げるような会話術は求められていません。
そんなタクシードライバーがおしゃべりだったら、お客さんを乗せるごとにマシンガントークを炸裂させるでしょう。何しろ、お客さんを乗せていないタクシードライバーは基本的に1人でタクシーに乗っていますから「誰かとしゃべりたい」という欲求がたまる一方です。そんなところにお客さんを乗せたら、そりゃおしゃべりが止まらなくなるでしょう。
そのおしゃべりが、聞いていて楽しいかどうかはまた別の話ですが。

おしゃべり

7. もし最強なら

タクシードライバーは接客業でもあります。そして世の中には「お客様は神様」という言葉を自分に都合の良いように曲解し、接客業のスタッフに対して横柄な態度を取る人がいます。困ったことです
しかし、そんなタクシードライバーが最強の格闘スキルを身に付けていたとしたらどうでしょう。最強なのに、接客業なのでムチャクチャていねいな物腰なわけです。見るから怖そうで強い人よりも、少し微笑みながら強さを秘めている人のほうが、よほど怖いです。
タクシー強盗や、タクシードライバーへの暴行事件、乗り逃げや置き逃げなどの行為はなくなるでしょう。凶器を持った誰かがどこかに立てこもったら、警察に代わってタクシードライバーがそいつを捕まえても良いくらいです。
タクシードライバーには誰も逆らえないのです。

最強

8. もし高収入なら

タクシードライバーの給料は歩合制になっていることが多く、やればやっただけ収入が上がる一方、あまり仕事できなかったら収入は上がりません。
しかしもし、タクシードライバーの給料が毎月同額で、それも政治家並みの額だったらどうでしょう。仕事をたくさんしようが、しなかろうが、とにかく高収入なのです。
きっと誰もがタクシードライバーになりたがるでしょう。普通運転免許第二種運転免許を取ろうとして大勢が自動車教習所に殺到し、教習所は大いに儲かります。若い人は運転免許の取得に興味がない? どこの国の話?になるでしょう。
タクシードライバー不足問題は一瞬にして解決です。

収入

9. もし眉目秀麗なら

タクシードライバーは今や40代~50代の男性が多いそうです。60代、70代も珍しくありません。
つまり、おじさんが圧倒的に多いわけです。
そんなタクシードライバーが、おじさんはおじさんでも、眉目秀麗なおじさんばかりだったら、きっとモテまくるでしょう。それが若いイケメンだったらなおさらです。
もしかしたら、そんなおじさんやイケメンに会いたくて、タクシー会社に女性が押し掛けるかもしれません。隔日勤務明けの早朝の時間帯を狙って、タクシー会社で出待ちのファンが現れる可能性もあります。
同僚になりたくて女性タクシードライバーが激増する可能性もおろそかにはできますまい。
タクシードライバー不足問題は一瞬にして解決です。

ハンサム

10. もし世襲制なら

多くの業界同様、タクシー業界も人手不足が続いています。
そんなタクシードライバーが世襲制になったら、とりあえず若いなり手を確保することはできます。
ただ、人手不足問題は解決するとは限りません。子どもがいないタクシードライバーだっていますから。
それに、いくら親がタクシードライバーでも、どうしてもタクシードライバーになるのはイヤで、家出してしまう子が出てくるかもしれません。
そんな子を強制的に連れ帰り、イヤでもタクシードライバーにさせるようになったら、恐怖政治の始まりです。くわばら、くわばら。

世襲制

最後に

タクシードライバーにもいろいろな人がいるはずです。それでも、無責任だったり、方向オンチだったりするタクシードライバーは、できればいてほしくありません。

タクシー


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トラックドライバーの仕事を簡単にひと言でまとめると

人気

人々の生活や企業の経済活動が廃れない限り、なくなることがないのが物流業界で、その最先端で活躍するトラックドライバーの仕事は、今や人気職業となって飛ぶ鳥を落としているとか、いないとか言われています。


1. こんなにおいしい仕事はない

トラックドライバーの仕事の大半は「トラックの運転」です。
トラックドライバーには「毎日トラックを運転しているだけでこんなにたくさん給料をもらえるなんて、何ておいしい仕事なんだ」と喜んでいる人も多くいるそうです。
トラックドライバーの給料は歩合制になっていることが多く、そのため、ハードにたくさん働けば給料が上がる仕組みなわけです。「おいしい仕事」と喜んでいる人は、きっとハードにたくさん働いているに違いありません。

おいしい

2. ウルトラ難しい

トラックドライバーの仕事の大半は「トラックの運転」ですが、ただ漫然とトラックを運転していればいいわけではありません。トラックドライバーの仕事の本質は「荷を安全に運ぶこと」です。
荷の安全を確保するためには、ていねいでおだやかな運転をする必要があります。結構難しいです。急ブレーキ急なハンドル操作急な加速はいけません。積んである荷が崩れ、傷んでしまう可能性があるからです。
また、トラックは普通自動車より車体が大きいので、その分、運転も難しいとされています。
2つの難しさが重なっているので、ウルトラマンZなら「ウルトラ難しいぜ」と言うでしょう。
「そんなの簡単じゃん」と言う人は、ぜひトラックドライバーになって物流に貢献してください。

難しい

3. 難しいけど楽

トラックドライバーとして荷を安全に運ぶのは確かに難しい仕事ではあります。
とは言え、そうした技能はたゆまぬ努力の積み重ねで向上するものです。技能が向上すれば、それほど難しいと思うこともなく、仕事できるものです。
そうなると、むしろ「トラックの運転だけでこんなに稼げるなんて、何て楽なおいしい仕事なのでしょう」という境地に達するかもしれません。
ただし、そんなときに油断は禁物です。油断には「交通事故の危険」という落とし穴があります。
それに技能が向上を続けると、いつかにブチ当たり、それが悩みの種になったりします。そんなときは先輩や上司に相談してみましょう。

4. 優しくなければできない

トラックドライバーと言うと、荒々しいところもある、タフガイの仕事に思われる節もあります。テレビやドラマに登場するトラックドライバーは荒々しいタフガイであることが多いので、そういうイメージが広がっているのかもしれません。
しかし、実際にはていねいでおだやかな運転が求められる、つまり繊細さが重視される仕事です。何よりも「運んでいる荷を守りたい」という優しさが必要です。
守らなければいけないのは荷だけではありません。
トラックは大きいので、ぶつかったときも相手の被害が大きくなりがちです。周囲の人や自動車、建物も「守りたい」という優しさがあれば、思わずぶつけてしまうような乱暴な運転をすることはないはずです。
トラックドライバーはタフでなければできないかもしれませんが、優しくなければトラックドライバーの資格はないと言えるでしょう。

優しい

5. 「合う」「合わない」は人による

トラックドライバーは優しいタフガイに向いている仕事かもしれません。しかし、どの仕事でもそうですが、性格的に「合う」「合わない」もあります。
トラックドライバーは基本的に1人で仕事をしますので、運転席という空間の中で長時間1人で過ごすことに耐えられそうにないという人は無理かもしれません。

合う、合わない

6. 男も女も関係ない

トラックドライバーは優しいタフガイに向いている仕事かもしれませんが、やはり「合う」「合わない」もあります。ですから、優しいタフガイでも「合わない」人には難しい仕事となります。
トラックドライバーは昔は「男の仕事」と言われ、「男の世界」でした。と言いますか、世の中の多くの仕事が「男の仕事」と言われ、社会とは「男の世界」だったわけです。
しかし、それははるか昔の話です。今は、多くの仕事の適性に性別は関係ないことが分かってきています。
他の多くの仕事もそうですが、向いているかどうかに男だから、女だからということは関係ないのです
トラックドライバーの仕事も同様です。この人には合うが、この人には合わないという個人差はありますが、男女差はありません。

男と女

7. 単調でしんどい

トラックドライバーの仕事は高度な技能を必要とする専門職で、思うよりは難しい仕事ですが、技能の向上によって「楽な仕事」と思えたりもします。
ただ、やることは荷を積んでトラックを運転し、荷を下ろすということの繰り返しです。昨日と今日でやることがガラリと違う、ということはありません。
同じ毎日の中に、季節などの微妙な変化を感じる人でもなければ、毎日の繰り返しで「単調だからしんどい仕事」と感じてしまう人もいるでしょう。

しんどい

8. 危険もある

トラックドライバーの仕事を「単調でしんどい」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、「危険」があることを忘れてはいけません。「交通事故の危険」です。
また、荷の積み下ろしのときに発生するかもしれない「荷崩れ」という危険もあります。荷崩れを起こすと荷が破損するだけではなく、崩れてきた荷が足などに落ちて負傷してしまうという危険もあるのです。くわばら、くわばら。

危険に注意

9. 未来は明るい

トラックドライバーは物流を担う、世にも重要な職業です。
トラックドライバーが荷を運ばなければ、人々の生活も企業の活動も成り立たないでしょう。人々の生活や企業の活動が続く限り、なくならないのがトラックドライバーの仕事です。将来性はとても明るいと言えます。

明るい

10. 一概には言えない

トラックドライバーの仕事はおいしい仕事であり、ウルトラ難しく楽でもあるけど単調でしんどく危険もある代わりに明るい未来が待っています。
そうしたいろいろな要素を含んでいます。
さらに勤める会社や、就く仕事の内容によっても、いろいろと違いが出てきます。
楽とかしんどいとか、給料が安いとか高いとか、一概には言えないわけです。

いろいろある

最後に

どんな仕事なのか実感したい人は、ドライバー専門の求人サイトを活用してトラックドライバーになってみましょう。

なってみよう!

トラックドライバーのおやつ戦略 食欲と時間管理の葛藤

食べるの大好き

世の中には「食べ物に関心がない」「食事に興味がない」という、食べることが大好きな人からは理解できない人が実在します。
しかし、食べることが大好きな人は、食事の時間が近づくとワクワクしますし、メニューを選んでいるときもやはりワクワクします。
そんな食べるのが大好きな人がトラックドライバーになると、トラックを運転していてもつい食べ物のことを考えたりします。ただ、トラックドライバーは時間に追われることも多く、決まった時間に食事ができなかったりします。そんなときは、食事までの「つなぎ」としておやつ軽食を食べて耐え忍びます。
食事をきちんと食べた後でも、小腹が空いておやつ軽食を食べてしまう、ということもよくあります。
しかし、トラックドライバーが多くの時間を過ごすのはトラックの運転席です。運転席で何かを食べるとなると、やはりベタつかないものや、片手で手軽に食べられるタイプのお菓子が良いのかもしれません。手がベタつくと、その後で触ったハンドルなどもベタついてきます。また、ポロポロと食べカスが落ちると、狭いすき間に入り込んだりして車内が汚れます。
おやつもよく考えて選ぶ必要がありそうです。



1. ガム

ガムは口に放り込んでしまえば、後は延々と噛むだけなので、手がベタついたり、こぼして車内を汚す心配もありません。甘みのある味なら、疲れを癒してくれるとも言われています。
それに、中には辛口で眠気覚ましにもなりそうな、刺激的なガムもあります。職業ドライバーには最適なおやつかもしれません。オススメです。
ただ、刺激的ではあっても、眠気が強いと、すぐに眠くなるので要注意です。また、ガムは、食べ終わると口から出してゴミ箱などに捨てるものですが、トラックの窓からのポイ捨ては厳禁です。
それに、ガムは噛みはしても食べるものではないので、お腹を満たすことはできないのでご了承ください。

ガム

2. 飴

飴は口に放り込んでしまえば、後は延々と口の中で転がすだけなので、手がベタついたり、こぼして車内を汚す心配もありません。甘みのある味なら、疲れを癒してくれるとも言われています。
それに、中には辛口で眠気覚ましにもなりそうな、刺激的な飴もあります。職業ドライバーには最適なおやつかもしれません。オススメです。
ただ、刺激的ではあっても、眠気が強いと、すぐに眠くなるので要注意です。
また、飴は高温に置かれると溶けて袋にくっついたり、味が変質してしまうことがあります。真夏は避けたほうが良いかもしれません。真冬も、暖房を効かせまくった車内で溶けてしまう可能性があります。
ちなみに、飴に似たお菓子である氷砂糖や金平糖は溶けにくいそうなので、真夏や真冬でも大丈夫かもしれません。

3. チョコレート

おやつの中で人気が高いのがチョコレートです。栄養価も高い上においしいので、トラックドライバーもこれさえあれば勇気りんりんです。
ただ、チョコレートも飴同様、高温下では溶けやすく、注意が必要です。その点、砂糖でコーティングしてあるチョコレートや、ビスケットなどの中にチョコレートを注入したチョコ菓子なら安心です。

チョコレート

4. タブレット

長時間の運転による疲れを何とかしたいときには、ブドウ糖などの栄養素を含んだタブレットやラムネ菓子がオススメです。
歯で噛み砕くときの食感は眠気覚まし的な効果があるとも言われています。
夏には、熱中症対策のタブレットも良いでしょう。

タブレット

5. グミ

グミも口に放り込んでしまえば、後は噛むだけなので、手がベタついたり、こぼして車内を汚す心配もありません。甘みのある味なら、疲れを癒してくれるとも言われています。
また、鉄分やコラーゲン、マルチビタミンなど、健康食品としての機能を謳ったグミも登場しています。
硬いグミはしっかり噛まないといけませんが、噛むことは眠気覚ましに効果的とも言われています。オススメです。

グミ

6. スルメ

噛むことは眠気覚ましに効果的ですが、グミが普及する前に「よく噛まないといけない食品」として一般的だったのが、スルメです。
乾物なので保存性も高く、長時間持ち歩く常備食にはうってつけではないでしょうか。
噛めば噛むほど味わい深くなるのがスルメなので、グミよりも長く噛み続けられるところも良いです。

スルメ

7. おしゃぶり昆布

おしゃぶり昆布は、昆布をカットして食べやすいように味付けした食品のことです。
噛めば噛むほど旨みや甘みがじわじわと染み出てくる食品なので、じっくり噛んで食べましょう。

干し昆布

8. ドーナツ

一方、車内で食べるのにあまりふさわしくないかもしれないのがドーナツ。砂糖などをまぶしてあるものは、食べている途中でそれがポロポロ落ちてきて車内が汚れます。細かいので、シートのすき間に入り込んで厄介です。
食べカスも落ちそうです。
どうしてもドーナツを食べたくなったら、お店の駐車場にトラックを停め、店内で食べるのが良いかもしれません。

ドーナツ

9. ポテトチップス

おやつの定番と言えばポテトチップスですが、これもトラック車内で食べるにはちょっと考えもの。手でつまむと100%くらいの割合で手が油でべたつきますし、食べこぼしもありがちです。
休日の楽しみに取っておくのが無難かもしれません。

ポテトチップス

10. アイス

真夏に、いえ、オールシーズンで食べたくなるのがアイスです。
ただ、これも車内で食べるにはハードルが高いと言えます。
棒を差してあるアイスキャンディやアイスクリームは、食べている途中で溶けてきて手や車内を汚す危険があります。無難なのは、トラックを停止させてカップに入ったアイスクリームを食べることです。「アイスもなか」も良いですが、もなかの生地が車内にこぼれないように注意しなければいけません。

アイスクリーム

最後に

くれぐれもガムを窓から捨てたり、その他のお菓子の包装紙などをポイ捨てしたりはしないように気をつけてください。
また、おいしくても食べ過ぎには注意。偏食もいけません。

食べ過ぎ注意

安全を最優先! これができれば明日からトラックドライバーになれる

ハードル

トラックドライバーとして就職するハードルは結構低いのですが、一人前のトラックドライバーになるのは結構難しいと言われています。
そりゃそうです。世の中、そう簡単にお金を稼げるほど甘くはありません。中には楽そうに稼いでいるように見える人もいますが、そんな風に見せているだけなのか、苦労を苦労と感じない人なのか、どっちかです。
トラックドライバーはこのところ「経験不問」「学歴不問」「年齢不問」という求人が多くなっているので「誰でもなれる」とつい思われているようです。特に日本人の多くが、高学歴の獲得こそ、世の中で一番難しいことと思っている節があるので、「学歴不問」から「誰でもなれる」と思ってしまうのかもしれません。
しかし、トラックドライバーは高度な技能を必要とする専門職なので、運良く運送会社にトラックドライバーとして採用されたとしても、一人前のトラックドライバーになるのはやはり適性が問われることになるのです。


1. 狭い角を曲がる

トラックは普通自動車より運転が難しいとされています。しかし、トラックドライバーの仕事はトラックで荷を運ぶことなので、トラックをうまく運転できなければ何ともなりません。
トラックの運転が難しいとされるのは、普通自動車より車体が大きいからです。普通自動車なら普通に曲がれる狭い角も、小刻みにハンドルを切りつつ、アクセルとブレーキを何度も踏み、曲り切ったりします。
そんな角を、ゆっくりではあるものの一度も停まらず曲り切れば、トラックドライバーとして立派にやっていけるのではないでしょうか。

狭い角

2. 駐車スペースにバックで入れる

車体が大きいと、駐車スペースに停めるのもひと苦労です。車体が大きいのでトラックには死角が多く、周囲を念入りに確認しなければいけません。
車体が大きいトラックを停められるのは大型車用の駐車スペースなので、そもそもそれほど狭くはないのですが、それでも駐車スペースは他の車もあって、なかなか駐車するのが難しい場合もあります。高速道路のパーキングエリアは使いやすいほうですが、街中のコンビニの駐車スペースはやはり要注意です。
そんな狭い駐車スペースに、何度もハンドルを切って、前進させたりバックさせたりしてようやく入れるのではなく、バックから一発で入れちゃうくらい、運転がうまければ、すぐにでもトラックドライバーとして立派にやっていけるような気もします。
もしくは道路の駐車スペースで、トラックとトラックに挟まれた、ちょうど1台分のスペースにトラックを縦列駐車させるのもスゴイです。

街中は駐車も難しい

3. 荷積みの場所にピッタリ停める

トラックは工場や倉庫の荷役作業のためのスペースに、トラックの後部をピタリとつけたりします。中には横づけするトラックもありますが、それができるには、荷台の側面が跳ね上がるウイングボディのトラックでなければなりません。
というわけで、トラックドライバーはとにかくバック運転に慣れる必要があわけです。しかし、くどいようですがトラックは車体が大きいので、どこにもぶつけずに真っすぐバックすること自体、そこそこ難しいのです。
トラックを安全に、真っすぐバックできれば、あなたも今日からトラックドライバーの仲間入りです。

大きいとバックも大変

4. 高架や壁、塀にぶつけない

大型、中型とまでいかない小型トラックで、かえってやりがちなのが、高架下をくぐるときに天井を高架でこすってしまうことです。大型や中型ほど大きくないから大丈夫という油断から、高架の高さを見誤ってしまうのかもしれません。
同様に壁、塀などにぶつけてしまうこともあるようです。
どうしてもギリギリの高さに見える高架下を、スーッと無傷でくぐり抜けることができれば、トラックドライバーとしてなかなかな腕前なのかもしれません。

高架にはさまる

5. 整然とした荷積み

とは言え、単にトラックの運転がうまいからと言って、トラックドライバーとして一人前かどうかとなると、どうもそうはいかないようです。
トラックドライバーは仕事によっては荷の積み下ろしも行います。それも、ただ漫然と積むのではなく、荷の重さ、下ろす順番などを考え、しかも荷積みに時間を取られて納品時間に間に合わなくなると最悪なので、効率的にとっとと積まなければいけません。
荷を積むならば、しっかりとすき間なく、整然ときれいに、それも効率的に積まなけばいけないのです。

荷を積む

6. 荷台の奥まで整然と積む

トラックへの荷積みは、ただ整然ときれいに、効率的に積めば良いというものではありません。
きちんと奥まで積むことが大事です。
トラックの荷台の奥とは、つまり荷台の前方です。前方に置いた荷物と、荷台の間に隙間があると、走行中のトラックがブレーキで停まるたびに、荷が少しずつ前方に移動していくかもしれません。これも荷崩れにつながる危険があります。
荷台の奥まで整然と荷を積むことができて、ようやくいっぱしのトラックドライバーではないでしょうか。

きっちり奥まで積む

7. 走行中も荷はほぼ動かない

トラックの走行中に荷崩れを起こすようでは最悪です。
走行中のトラックが多少揺れても、ビクともしないよう、隙間なく整然と荷を積むのがトラックドライバーとして当たり前の技量ですし、積んだ荷が荷崩れしないような、ていねいでおだやかな運転に徹するのもトラックドライバーです。
荷を積んだ後、結束して固定することも忘れてはいけません。

しっかり固定

8. 自然と筋力が付いている

そんなわけでトラックドライバーは細かい神経や太い筋肉質の腕と足を使いまくります。
トラックドライバーの仕事を続けていれば、自然とマッチョな体になっていくのは、そのためです。
最初からマッチョな体であれば、トラックドライバーになる準備はいつでもできていると言えます。

自然なマッチョ

9. 車内で寝泊まりできる

トラックドライバーの仕事にはいろいろな種類がありますが、長距離の仕事は特に過酷だと言われ続けています。
長距離トラックの仕事は、一度家を出ると2~3日、長いと1週間くらいは帰れません。夜は必ず自宅ではないと眠れないような人には向かない仕事です。
長距離トラックの仕事では、寝るのはトラックの中だということが多いです。ホテルや旅館などには泊まれません。自宅の自分の寝床でなくても眠ることはできるが、車中泊は無理という人には向かない仕事です。
ですが、トラック車内で寝泊まりするのは全然大丈夫という人なら、長距離トラックの仕事をそれほど過酷だと思わずに済むかもしれません。

運転席で寝る

10. 無事故無違反無遅刻できる

トラックドライバーは職業ドライバーです。つまりプロフェッショナルです。
トラックをうまく運転できたり、荷をうまく積むことはトラックドライバーにとって大切な技能ですが、そういう技能さえ備わっていればすぐにトラックドライバーになれるわけでもないのです。
すなわち、荷を時間通りに安全に運ぶという責任感を背負っていないと、プロのトラックドライバーとは言えないのです。安全を全うするには無事故無違反が何よりも重要です。

ルールもきちんと守る

最後に

誰もがなれるトラックドライバーですが、長く続けられるのはきちんとした技能責任を持ち、トラックドライバーに向いている人だと言えます。

トラックドライバー

2024年問題解決!トラックドライバーの労働制限対抗策

2024年

2024年問題とは、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働が月間45時間、年間960時間に制限されることで起こるいろいろな問題のことです。
時間外労働とは、1日8時間1週40時間という法定労働時間を超える労働時間のことです。
つまり、2024年4月からトラックドライバーは今までのような長時間労働をしてはいけない、というわけです。
何だか良さそうは話にも聞こえます。トラックドライバーと言えば「長時間労働で仕事がキツイ」という悪いイメージが付きものですが、長時間労働が制限されれば「キツイ仕事」じゃなくなるわけですから。
ところが、そう単純でもないようです。
トラックドライバーには長距離輸送の仕事があります。青森から大阪まで荷を運ぶとしたら、どうしても長時間かかります。それだけ運転しっ放しということはありませんが、その往復の時間は勤務時間なので、労働時間と見なされます。
2024年4月からは、長距離のトラックドライバーも従来通りの仕事のやり方ができなくなります。労働時間を短くしなければいけません。
そうすると、どんな問題が起こるでしょう。
トラックドライバーの給料は歩合制になっていることが多いので、労働時間が減れば、当然収入が減ります。ただでさえ物価高が調子づいている昨今、収入が減れば生活は苦しくなります。
運送会社も、長距離の仕事を多くは受けられなくなります。トラックドライバーは不足気味なので、長距離の仕事を多く受けつつ、1人のトラックドライバーの労働時間が長時間にならないようにするというのは難しいからです。
長距離の仕事を多く受けられなくなった運送会社は売り上げが減ります。
運送会社に荷を運んでもらおうとする荷主も困ります。運送会社が荷の輸送を受けてくれなければ、自社の商品を物流させることができなくなります。
同じ理屈で工場に部品が届かなければ、工場の生産はストップします。
こうして荷を発送できず、荷を受け取ることもできなくなれば、一般庶民も困ってしまいます。
これは大問題です。




1. デジタル化を導入

トラックドライバーが長時間働けなくなったわけですから、仕事の効率化を図るしかありません。生産性を上げるのです。
これまで長時間かかっていた作業を短時間で終わるようにします。同じ仕事をしても短時間で終われば、時間外労働も年間960時間を超えないでしょう。
まずは、これまで紙を使っていた伝票などもすべてデジタル化します。トラックドライバーの運行管理などもデジタル化して効率化します。
例えば、これまでトラックドライバーの勤務時間が長かった原因の1つに「荷待ち時間」がありました。荷を届け先に届けても、すぐに下ろすことができず、前に着いたトラックの荷下ろしなどが終わるまで待っていなきゃいけなかったのです。ただ待っているだけで勤務時間が長くなっていたなんて、考えなくてもムダです。
細かいムダを1つ1つなくしていけば、トラックドライバーの勤務時間も結構短くなるかもしれません。

デジタル

2. パレットを活用

作業の効率化の手段はデジタル化だけではありません。
トラックに荷を積んだり、下ろしたりする際、1つ1つ手作業で行うより、いくつかまとめてパレットに乗せ、そのままフォークリフトなどで積んだり下ろしたほうが効率的です。
もし、トラックドライバーが荷の積み下ろしをしなくてはいけないときでも、トラックドライバーの足腰への負担が減って一石二鳥です。

パレット

3. 中継輸送を導入

中継輸送とは、1つの行程を1人のトラックドライバーが輸送するのではなく、1つの行程を複数人のドライバーで分担する輸送方法です。集荷エリアと納品エリアの中間地点に中継拠点を置き、輸送を分担します。
1人のトラックドライバーの輸送距離が減るので、1人のトラックドライバーの勤務時間を短縮できます。
トラックドライバーの給料が減る問題は解決できないかもしれませんが、会社の売り上げを減らすことはなくなりそうです、が、会社ではより多くのトラックドライバーを雇用しなければならなくなり、その分、人件費がかかり、やはり会社としての利益も減る可能性が高いです。
困ったことです。

複数で分担

4. 他社との連携

中継輸送実現のネックとなるのが人材の確保です。
しかし、多くの国民、というか多くの政治家が薄々気付いてはいますが、問題として先送りしがちで、忘れたいとさえ思っている少子化によって日本の労働人口が減っている昨今、もちろんトラックドライバーも不足がちです。そんなわけで、運送会社としても気軽に中継輸送なんてできません。
そこで考えなければいけないのが他社との連携です。
つまり、1社で1行程を複数のドライバーに分担させようとすると、何人もトラックドライバーが必要になりますが、納品エリア周辺に拠点を持つ別会社のトラックドライバーと輸送を分担すれば、トラックドライバーを増やす必要がなくなるわけです。
もちろん、その場合は、その別会社と運送費を折半しなければいけません。その代わり、別会社が請け負う他の輸送も分担すれば、うまく売り上げを減らさずに済むでしょう。
また、従来は運ぶ荷が少ない場合、小さいトラックで対応していたかもしれませんが、今後は他社と連携し、大型トラックに複数の荷主の荷を積めば、人件費も燃料費も効率化できるはずです。

他社と連携

5. 労働環境の改善

会社としていくら作業の効率化を図っても、トラックドライバーが減っては1人のトラックドライバーの負担は増すばかりです。たとえトラックドライバーの数が減らなくても、今は物流量、すなわち仕事量がどんどん増加の傾向にありますから、トラックドライバーの長時間勤務もやむなしの状況に大きな変化はないかもしれません。
何だかんだ言って、遅かれ早かれトラックドライバーには増えてほしいものです。
そのためにも労働環境の改善が必要です。デジタル化などの効率化を進めるとともに、育児支援や有給休暇の整備、福利厚生の充実など労働環境の改善を図り、人材を確保して育成・定着を図っていかなければいけません。

育休

6. モーダルシフトを導入

モーダルシフトは、トラックによる輸送を船舶輸送鉄道輸送に切り替えることです。つまり、港や駅までトラックで運び、そこから荷の届け先近くの港や駅まで船、鉄道で運び、港や駅からまたトラックで運ぶわけです。
「他社との連携」と同じですが、連携するのは同業他社ではなく、船舶輸送の会社や鉄道会社です。
モーダルシフトはもともと、船や鉄道より二酸化炭素を多く排出するトラックの使用を減らすことで、二酸化炭素排出を削減することが大きな目的でもあるそうです。トラックドライバーの長時間労働を減らすと同時に、環境問題への対策にもなるわけです。

貨物船

7. 瞬間移動装置を発明

作業の効率化、中継輸送、モーダルシフトの導入ままならないなら、もう瞬間移動装置を発明するしかありません。大型のどこでもドアみたいなものです。トラックもトラックドライバーも必要ありませんし、荷の移動に関わる従業員の勤務時間も長時間にならずに済むはずです。
作業の効率化、中継輸送、モーダルシフトの導入ができないなら、頑張って発明してください。
ただ、人の瞬間移動は簡単に試してはいけません。装置にハエでもまぎれ込んでいたら大変なことになりますよ。

瞬間移動装置?

8. 消費者が我慢

2024年4月からトラックドライバーの長時間労働が不可能になります。運送会社や荷主が何も対策を講じないと、当日配送やら翌日配送といった便利なサービスも不可能になるでしょう。
消費者も我慢を覚えるしかありません。
それがイヤなら、いっそ自分がトラックドライバーになってしまいましょう。何かの足しにはなるかもしれません。

我慢

最後に

2024年4月はもうそこまで迫っています。上記のような対策は、すでに関係各所が講じているはずですが、さてさていかなるさまにあいなりますか。それは次回の講釈で。

これは公爵

もしも、ある日突然、それまでなりたいと思ったこともなかったトラックドライバーになってしまったら

朝目覚めると

ある朝目覚めたら、なぜか突然トラックドライバーになっていました。家族に説明しても誰も分かってくれません。「何言ってるの。学校を卒業してからずっとトラックドライバーじゃない」なんて言われてしまいます。
自分の持ち物を調べると、取得した覚えのない大型運転免許がカードケースに入っていました。
キツネにつままれたような気持ちで家を出ると、足が自然と動き、気がついたら運送会社にたどり着きます。
何だかずっとここに勤めていたような気がしてきました。

なんてことが実際に起こるはずはありません。…ありませんよね。

でも、もし…。


1. 戸惑う

ある日を境に、まるで他人の人生と入れ替わったようなことになるのですから、相当戸惑います。「そうか、トラックドライバーになった夢を見ているのか」なんて考え、トラックドライバーとしての現実を、なかなか受け入れることができません。
しかし、会社の上司や同僚など、周囲の人たちはトラックドライバーとして自然と受け入れてくれていますし、そのまま馴染んでいます。
「もしかしたら、本当はトラックドライバーのほうが本当の自分で、今までは、トラックドライバーじゃないという夢を見ていたのかも」なんて思い始めます。

戸惑う

2. 仕事を覚えよう

逃げ出すわけにもいかず、トラックドライバーとして働くことにします。
ハンドルを握ってみると、なぜかスイスイとトラックを運転できます。しかし、どういう順番でどんな作業をすれば良いのか、とにかく仕事を覚えるしかありません。
同僚に「こうするんだったっけ?」とか、少しずつ聞きながら仕事を進めていくと、どういうわけか体が自然と動きます。
やってみると、意外と簡単です。

「簡単じゃん」

3. 交通ルールを頭に叩き込む

こうしてトラックを運転して街に出ます。
大型トラックなので死角が多いし、右折や左折、バックのときの車体感覚も普通自動車とは違いますが、苦労しないでやってのけました。
運転はできるのですが、「トラックドライバーはやはり安全運転を最優先しないといけない」という気持ちが沸き起こりました。
安全運転のためには、とにかく交通ルール交通マナーをしっかり守らなければいけません。交通ルール交通マナーは、トラックドライバーだけではなく、普通自動車のドライバーも厳重に守らなければいけないものだと、改めて思いました。

しっかり覚える

4. 好奇心を持つ

というわけでトラックドライバーになってしまったわけですが、自分の意志でなったわけではないからと言って、イヤイヤ仕事をしていては、せっかくの人生がもったないです。
そこで、好奇心を持って仕事をやり遂げ、その中で仕事のやりがい醍醐味楽しみを見つけることしました。

好奇心を持って

5. やりがいを見つける

何ごとも好奇心を持って見回すと、新しい発見刺激的な出会いがあるものです。
トラックドライバーの仕事は、トラックを運転して荷を届けるという、言ってみれば単純作業ですが、安全運転に気を使わなければならず、気をゆるめることはできません。大変、ちゃー大変ですが、それだけに1日の仕事をやり遂げたときの「今日も1日無事だった」という充実感は半端ありません。
それだけではなく、荷の届け先で「ごくろうさま」とか「ありがとう」とか声をかけられることもあり、そうした積み重ねが仕事のやりがいにもなったりします。

「やったあ」の積み重ねがやりがいに

6. 上司や同僚を頼りにする

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。
仕事の大半はトラックの運転ですが、ハンドルを握るトラックドライバーの横には上司も同僚もいません。
しかし、職場自体は和気あいあいとした雰囲気で、上司も同僚も相談には気軽に応じてくれます。
ハンドルを握っているときは「1人きり」ですが、トラックドライバーとしては決して「1人きり」ではないと分かると、とても安心した気分で仕事できるんです。

頼れる上司

7. 後輩を育てる

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をしますが、後輩に仕事を教えるときは横に後輩を乗せたりもします。
後輩に仕事を教えるときは、いきなり上級者向けのことを教えても理解が追いつかないかもしれないので、まずは基本からです。
基本を説明していると、自分にとっても「基本のおさらい」になり、仕事に対する理解がさらに進むような気がしますし、今まで気がつかなったことを発見できたりもします。

教える

8. 家族を持つ

突然、トラックドライバーになって、最初は戸惑ったものの、仕事にも会社にも慣れ、仕事を楽しんでできるようにもなり、責任感も備わったような気がします。
この辺で自分自身の家族を持つのも良いかな、なんて思います。

家族

9. 家を買う

家族を持ったからには、マイホームを買ってしまおう!なんて考えます。
トラックドライバーは荷を運ぶことで人々の生活や企業の事業活動を支えます。社会になくてはならない仕事です。かなり安定した仕事だと言えるでしょう。
責任感も家族もあるし、運送ドライバーという安定した仕事もしているので、これはマイホームを持つにはなかなかなタイミングではないかと思えました。

マイホーム

10. 上を目指す

家族を持ち、家も持ったので、このままトラックドライバーとして仕事をし続ける覚悟のようなものができた気がします。
続けるからには上を目指そうと思います。キャリアアップです。
けん引免許や玉掛け作業車、危険物取扱者資格、運行管理者など、トラックドライバーにはいろいろなキャリアアップの道があります。

上を目指す

そんなある朝

目覚めると、なぜか女性弁護士になっていました。一体どういうことでしょうねえ?

弁護士